映画の話「LA LA LAND」(ネタバレ注意!)
(画像はAmazonから)
まぁ僕はそんなに沢山映画を観るタイプの人間ではないのだけれど、とりあえず好きなものとかを書いていくブログにするつもりなので、映画からは最近観たこれをチョイス。
今更感はあるけど、あれだけ話題になっただけあって確かに面白い!
別にものすごい大どんでん返しがあるとか、伏線回収がすごいとかではないけど、王道ゆえのストーリーの良さがストレートに伝わってくる。
「お互い趣味は違えど近い価値観を持つ二人が惹かれあい、二人とも夢に向かって頑張るものの徐々にすれ違い...」
ストーリーはマジでこんな感じ。「うわぁ、使い古されたネタ...」とか言わないの。
でも実際、あらすじだけ聞いても興味を持つ人はそんなに多くないと思う。
ネット上のレビューでも「先が読めた」とかいう感想をチラホラ見かけた。
でもね、これを観ていると所謂ラブストーリーって、変にストーリーや設定に凝って滑ったり、作った人にしか理解できないような自己満足の電波的な内容になるよりは、こういうベタベタに直球勝負なものの方が良いんじゃないかなとも思う。
音楽が話題になったり、独特のカメラワークが評価されたりしてたけど、まさにこの映画の魅力は役者の演技や音楽、カメラワークのような「演出」の部分にあるんだと僕は感じた。
物語の起・承・転・結のそれぞれが、ステキな音楽と親しみやすいジョーク、華やかな舞台で彩られていれば、そこには何の文句もつけようがない。
特にラストシーンの、選ばれなかった未来を描く演出は切なすぎる...!!
「あの時ああしていれば」ってのは人生を振り返ったらいくらでもあると思うけど、それを映画ではこうやって表現できるのかと感心した。
特に主人公たちの恋の流れをずっと見ているこちら側からすると、なんだか二人の人生を追体験させられているような気分になって、引き込まれた。
とりあえず総評
これを「ありがちでつまらない」「先が読める」なんて言うのはあまりにも野暮だと思う。
むしろこれだけストーリーが王道な映画が世界中で受け入れられたことは、これから物語の創作の道に進んでいく人たちにとっては希望になるんじゃないかな。
センセーショナルで革新的なストーリーはもちろん素晴らしいけど、たまには原点回帰するようなものこそが、意外にも人々が求めているものだったりして。
ミュージカル映画が嫌いじゃないならLA LA LANDは観て損しないよ!